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21世紀を生きぬく教育 Mogicコンサルタント

ICT教育サービスを提供している、コンサルタントSです。小学生の子どもがいる親としても、不透明な将来を生き抜く教育が必要だと考えています。

子育てホメ&叱りノートをつける

 

中学生ぐらいまでの子どもを教育するときに誰もがぶつかる悩みの一つは、どこまで子どもをほめて、どこまで叱るべきなのかということです。

 

おもちゃを片付けていない、字がきたない、宿題をやらない、おやつを食べ過ぎる、ゲームをしすぎるなど子どもを叱り、ついルールを作ってしまう場面は多くあります。大体が、宿題やらないんだったら、ゲームは禁止!など強硬策になりがちですが、ここで一つ、親自身をモニタリングしてみることをおすすめします。

 

それが「子育てホメ&叱りノート」です。このノートのルールはとても簡単で1ページごとに日付をつけてページの真ん中に上から下まで一本の線を引きます。左側にその日で褒めたことを書き、右側にその日で叱ったことを書きます。

 

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ノートを1週間もつけて振り返ると結構驚きの事実がわかります。それはうっすらわかっていたことですが、何度も何度も同じことをくりかえしいっているということです。それを見ていると、なんだか怒っていたりすることがバカらしくなってきます。世にいう、客体視できたという状態なんだと思います。

 

親の目線が変われば、子どもも自発的にできないことができたりするようになるのでオススメです。

フィードバックとは方法ではなく、一人の人間と向きあう姿勢

先日、フィードバックについての本を読みまして、感じたことは、確かにコーチングだけでも、ティーチングだけでもカウンセリングだけでもダメだよなあという当たり前のことでした。

 

フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術
https://www.amazon.co.jp/PHP/dp/4569832903/

 

部署に新入社員が同時に10人入ってきたとして、最初にテキストを使った座学をやり、次に簡単な資料作成やプレゼンをさせて、それに気づきを与えて、悩んだら話を聞くというプロセスは当たり前のように行われます。当然ながら、うまく進んで行く人とそうでない人に分かれますが、これまでの感覚として勝手に進んでいける人は1割にような気がしています。

 

では、なぜほとんどの人がよくある手法(ティーチング、コーチング、カウンセリングなど)の組み合わせでうまくいかないのか?それ自体を考えることが重要だと思っています。

 

個人的な意見としては、10人を同時に教えなければならないという制約から、ティーチングやコーチングを「全員同じようなタイミングで行う」ことが問題の根幹にあるかと考えています。

 

究極の教育を一人一人の個性や特性、状況に応じてトレーニングをする「フルカスタマイズなもの」だと仮定すれば、最初からコーチングで入っていい人もいるし、座学をやった方がいい人もいるのに、10人全員が順番通りやること自体が教育の本質からずれているのではないかと考えています。

 

そのような意味で本書を読むと、改めてティーチングやコーチングという方法論を使う前に「一人の人間ときちんと向き合う」という基本的な土台の大切さを気付かされます。

陸上100mという短期決戦に合致した、コーチングスタイル 

前回と同じくNHK番組の奇跡のレッスンから、今回はジャマイカの陸上コーチが千葉県の中学校陸上部に1週間滞在してトレーニングする内容でした。

 

奇跡のレッスン「細部を“意識”すれば走りが変わる 陸上100m」(前編)
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2017-02-26/11/21040/2276013/

 

当たり前なのですが、陸上100mのゴール設定は、できるだけ早く100mを走りきるというものです。では100mを走りきるのに何が最も重要で、そのために何をすべきかを明確にすることが、トレーニング設計に重要になってきます。

 

素質、技術力、トレーニング時間など多くの要因がありますが、番組をみた中での陸上100mの優先順位は「技術への理解」「技術を磨く」「限界まで突き詰める気持ち」「プレッシャーを力にする」ということだったように思います

 

回のゴルフの前提条件と違い、とても短期間で勝負がつくものなので、技術面を中心にしたコーチングになるのかと感じました。

 

このようにいろいろなスポーツのコーチングを見ていく中で感じることは、一般的に本で書いてあるような「どれにも当てはまる共通したコーチングメソッド」だけでは全然ダメで、重要なことはまずそのスポーツが持つ本質的なゴールにどれだけ近づけるかが重要な気がします。

 

これは学校や会社でも同じかなと思います。つまり、部活やプロジェクトを進めるにあたり、ゴールは何で、そのために何が重要な要因なのかを洗い出し、その仮説にそってトレーニングをして、結果が出なければまた本質を問い直すという作業が大切なんだと感じています。

 

「奇跡のレッスン」ゴルフ編に見るコーチングの違い

 

奇跡のレッスンというTV番組をご存知ですか?

 

奇跡のレッスン ~世界の最強コーチと子どもたち~ BS1 日曜 午後11時ほか
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/

 

この番組は、世界の一流コーチが1週間ほど日本の学校に滞在して、子どもたちに教育をしていくというものです。

 

日本では、1人のプロフェッショナルを紹介する番組が多いなか、コーチングに着目した内容が少ないためとても貴重な学びが得られます。

 

特に最近見たなかで興味深かったのが、ゴルフ編です。

 

奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~「ゴルフ」(前編)
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2017-02-05/11/6853/2276010/

 

かつてタイガー・ウッズを小さいころに育てていた名コーチのルディ・デュランさん(67)が千葉県の多古中学校の子どもたちのもとを訪れ、指導していきます。

 

他の番組のコーチにも共通するのですが、基本的に「細かく指摘する」「叱る」ということはなく「話を聞く」「自信をつけさせる」というスタンスで明るく臨んでいきます。

 

ただサッカーにも、柔道にもなかった練習トレーニングのポイントがそこにはありました。

  

サッカーや柔道は基本的には相手と向き合って戦うスポーツで、勝ったり負けたりすることが理論的には半々だと思います。それがゴルフの場合は、100人の中から1番を決める戦いなので勝つ確率は単純にいえば1%です。それだけ、「負けやすい」スポーツなので心が削れやすいのではないかと感じました。

 

そのため、トレーニングもいかに「心の削れ」を最小化するかというところに主眼が置かれていたように思います。その代表的な例として

 

  1. ゴルフのコースでパットを沈めるより、確率の低いゲームを取り入れる
  2. 目標の立て方を、結果数値よりプロセスにする

というものです。

 

1をトレーニングにいれることで、確率の低いゲームよりパットを沈める方が楽だと思えるため、心のブレを小さくすることができそうです。

 

2は、3打以内で入れるみたいな目標をいれると、うまくいかない時に心が揺れ動くため自分でコントローラブルな「スイングを思い描くとおりに振る」といったプロセス目標にすることで、満足度を得られる=心が削れずらい状況にすることになりそうです。

 

一言にコーチングといっても、それぞれのスポーツが置かれている状況を加味してトレーニング内容や考えさせ方が違うものだなあと、改めて考えさせられました。